首都圏に300校以上ある中高一貫校。わが子に合った志望校を選ぶためには、教育方針や校風、進路実績など、それぞれの学校の特徴をよく把握することが大切です。偏差値だけではわからない学校の強みを知るために、首都圏の中高一貫校をさまざまな視点から評価したランキングを見てみましょう。本稿では、図書館が充実している学校のランキングを紹介します。
【ランキング】図書館が充実している中高一貫校はこちら(全2枚)生徒の学び全般に関わる“図書館の充実度”に注目
「知の拠点」「知の宝庫」などとも言われる図書館の充実度は、生徒の学びの充実度にもつながるため、志望校選びの際の重要なポイントです。パソコンやスマホで何でも簡単に調べられるようになり、本での調べものや読書の機会が大幅に減っていますが、生徒の読書体験を充実させようと、多くの学校が図書館に工夫を凝らしています。
「司書の先生や図書委員がおすすめの本を紹介する企画展や、書店のように装飾された特設コーナーなど、生徒に本への興味を持ってもらうための試みをしている学校は少なくありません。普段は手に取らないような科学雑誌を目につく場所に置いて生徒の好奇心を刺激したり、英語の本をレベル別に並べて選びやすくしたりしている学校などもあります」(大学通信情報編集部の大野香代子さん)」
また、図書館には自習スペースとしての役割もあるほか、調べ学習などの場として授業に積極的に活用している学校も少なくありません。生徒の学び全般に関わる図書館は、学校生活を送るうえで欠かせない場所です。
そこで今回は、「中学受験のプロ」である首都圏の学習塾に「図書館が充実している中高一貫校」についてアンケート調査を行い、303学習塾の塾長、教室長の回答から作成したランキングを紹介します(2024年、大学通信調べ。学校名を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント……として集計)。


1位の学校は蔵書約20万冊
1位に選ばれたのは、中央大附(東京都小金井市)です。1909年に目白中学校として創立し、1952年に中央大と合併して中央大杉並高校と改称。1963年に小金井市に移転して中央大附属高校となり、2010年に中学校が開設されました。
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