Instagramで「子育てあるある」漫画を発信するゆーぱぱさんは、小学5年生と小学1年生の2人の女の子のパパ。子育てでのギョッとした瞬間や恥ずかしかった瞬間、忘れたくない幸せな瞬間を、数枚のイラストと一言コメントでズバッと表現するスタイルの漫画で、インスタグラムのフォロワーは27万人を超えています。ゆーぱぱさんに、漫画を描くようになったきっかけや、子育てで感動する瞬間などをお聞きしました。

MENU うれしい表情も凍り付いた瞬間も、“青ざめた顔に縦線” つらいときは…「この経験や状況は、今しかないよな」 普段なかなか話せないことをちょっと吐き出せたら

うれしい表情も凍り付いた瞬間も、“青ざめた顔に縦線”

――子育て漫画は、ママ目線の漫画が圧倒的に多い印象です。ゆーぱぱさんが漫画を描くようになったきっかけは?

 コロナ禍で在宅勤務になったことが、大きな転機でした。それまでは外に出て働いていたのですが、家にいる時間が増え、当時6歳と2歳だった子どもたちの日中の世話を主に僕が担当するようになったんです。

 子どもと過ごす時間が増えるなかで、「育児日記をつけてみよう」と思い立ちました。子育てには悩みも多いので、自分の考えを整理するために、もともと日記を書く習慣があったんですが文章だけだとちょっと味気なくて。

 ふと、子どものころに漫画を描くのが好きだったことを思い出して、「日常の出来事に絵を添えれば、子どもたちが大きくなったときに、いい記念になるかもしれない」と思って描いてみたんです。

 それを早速、妻や友人に見せてみたら、「かわいいね」って言ってくれて。「なんだか、思った以上に喜んでもらえるな」と感じて、SNSに投稿しはじめました(笑)。

――作中に登場するゆーぱぱさんの表情は、いつも青ざめた顔に縦線が入っていますね。絶望的な場面はもちろん、うれしい気持ちや幸せな気持ちも同じ表情で表現されています。

 子どもって、ほんと予想外の連続なんです。返ってくる言葉も、投げかけてくる質問も、行動もとにかく想像の斜め上をいく。そんな瞬間に出会うたびに、「ああ、子育てってすごいなあ」と心を揺さぶられます。

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永野原梨香
永野原梨香

ながのはら・りか/『週刊エコノミスト』、『AERA』『週刊朝日』などに勤務し、現在、フリーライター。識者インタビューのほか、マネーや子育てをテーマに執筆中。

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