『名探偵夢水清志郎』シリーズなどを手がける人気児童文学・ミステリー作家のはやみねかおるさんの最新作『リセットルーム』(朝日新聞出版)は、「人生でやり直したいこと」がテーマです。AERA with Kidsでは「これまでの人生でリセットしたいこと」についてのアンケート(※)を行いました。「あのときをやり直せたら…」というみんなの声に、はやみねさんはどんなコメントをしたのでしょうか? ※前編<「今と昔の子ども」の変わったところ、変わらないところは? 児童文学作家・はやみねかおるに聞く>も読む
【画像】はやみねかおるさん最新作『リセットルーム』の試し読みはこちら!(全20枚)祖父母のいた田舎で、もう1度遊びたい
【子ども編】
〇夏休みに、祖父母の家に誘われたけど、テニスの練習があるからと断ってしまった。その後コロナ禍になり、今は祖父母の家もなくなって、あのときを後悔しています。リセットできるなら練習を休んで、祖父母のいた田舎でもう一度、川遊びがしたい。(ふななっこ 13歳)
はやみね ああ……こういう後悔ってあるよね。僕は何事も後悔しないようにしているつもり。でも、当時はコロナ禍なんて誰も想像できなかったし、練習もしないといけなかった。だから決断は間違ってないよ。ただ、今後似たようなことが起きたときは、この経験を生かせるといいね。
赤ちゃんに戻って甘えたい!
〇赤ちゃんに戻って、もっとパパやママに甘えたい。そして甘えたことを記憶きたい。だって、覚えてないんだもん。(ふわりきらきらりんぷにたん 6歳・女子)
はやみね ふむふむ……えっ? 6歳? 大人の質問かと思いましたよ! 6歳なんて、一番甘えていいとき。いつか立派になって家を出るときに、「もう大丈夫だよ」と言ってあげるのがいちばんの親孝行。それまではしっかり甘えてくださいね。
本を読む前に戻って、もう1度読み直したい!
〇はやみね先生の「夢水清志郎」シリーズが大好きですが、シリーズを全部読み終わってしまいました。本を読む前に戻りたい! 読んだ内容を忘れて、最初からもう一度読みたい!(りさこ 10歳・女子)
はやみね 安心してください。世の中におもしろい本はたくさんあります。それを読んでるうちに、夢水のことは忘れます。そして大人になったときに、夢水を手に取ってみてください。新たなおもしろさに出会えることを、作者が保証します。
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