絵本はたくさん読んでくれたけど、絵本の次のステップにはどんな本がいいんだろう?――。そんな悩みを抱えるママ・パパに向けて、幼年童話を中心に、絵本から読みものへの橋渡しとなるおすすめの一冊を紹介します。
あらすじ
ある日の学校帰り、算数のテストで悪い点数を取ってしまったけんとくんは、お母さんに見つからないように、どこかに捨てられないかなと考えます。すると、ピザ屋さんの脇で、見慣れないしましま模様の鉄の箱を発見。箱に細長い穴があったので、思い切ってテスト用紙を穴の中に入れてみると……。箱はカタカタと揺れ出して光を放ち、「パタパタパララ〜ン」という音が聞こえたかと思うと、ヒュンと何かが吸い込まれるような音がしました。
その日の夕方、遊びから帰ってきたけんとくんは、びっくり。箱に入れてきたはずのテスト用紙をお母さんが持っていたからです。なんと、あの箱は切手や住所がなくてもどこにでも届いてしまう魔法のポストでした。そこで、けんとくんは、転校した友だちやアフリカのキリンたちなど、いろんな相手に手紙を出してみることにします。
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