どんな子におすすめ?

『きりんのまいにち』(二宮由紀子 作/大野八生 絵/光村図書出版 刊)

 ちょっとのんびりな子、せっかちな子、両方におすすめ。たとえば「かくれんぼ」と題した話は、「きりんは、かくれんぼが とてもすきだ。ほかのどうぶつとすると まけるので、たいていは、じぶんひとりでする」という文章ではじまります。

 二宮由紀子さんの文章には、競争がほとんどありません。みんなマイペースで、何よりも“心地よさ”を大切にしているみたい。あたたかくユーモラスな世界に、のんびりな子はほっとし、せっかちな子も肩の力が抜けるはず。心がほぐれる童話集です。

きりんのまいにち (飛ぶ教室の本)

二宮由紀子,大野八生

きりんのまいにち (飛ぶ教室の本)
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大和田佳世
ライター 大和田佳世

絵本・児童書のライター。出版社勤務を経て2009年よりフリーランスに。絵本・児童書情報サイト「絵本ナビ」や朝日新聞社が運営する本の情報サイト「好書好日(こうしょこうじつ)」などの他、雑誌「MOE」、出版社の各Webメディアで執筆。作家、翻訳家へのインタビュー多数。子どもは小中高の3人。

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