俳優・シンガーソングライター 松下洸平(写真:キューブ提供)
俳優・シンガーソングライター 松下洸平(写真:キューブ提供)

 ドラマ「合理的にあり得ない」に出演中の松下洸平さんがAERAに登場。NHK連続テレビ小説「スカーレット」で注目され、舞台や映画にも次々に抜擢。「課せられるものが大きくなっていることを実感している」という。AERA 2023年6月5日号の記事を紹介する。

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 AERAで昨夏にスタートした自身の連載「じゅうにんといろ」での抜け感のある衣装とは違う、スマートなスーツ姿でスタジオに入ると、まずフォトグラファーの蜷川実花に「お久しぶりです」と丁寧に頭を下げ、笑顔で握手を交わした。

 本誌の表紙は2020年10月以来、2度目。前回の撮影は、その前年の9月から放送されたNHK連続テレビ小説「スカーレット」で注目され、オファーが殺到し始めた頃だった。

 あれから3年弱。ドラマや映画の話題作に立て続けに出演し、バラエティーでは飾らない姿で笑いを取り、CMで癒やしを届けてきた。さらに、一昨年は歌手として再デビューも果たした。今回の撮影後、初めての表紙を改めて見て、感慨深そうに言った。

「若いなー。これから先のいろんな壁のことをまだ知らない顔ですね(笑)。もちろん覚悟や決意はありましたけど、まだそこにぶち当たる前の表情だと思います」

 その言葉に、自身に集まる視線と期待が高まることを感じながら、多忙を極める日々を乗り越えてきた充実感がにじんだ。

AERA 2023年6月5日号
AERA 2023年6月5日号

「僕にとって、とても大きな3年間でした。たくさんの作品に呼んでいただき、いろんな役とお仕事を経験させてもらいました。課せられるものが大きくなっていることは感じています」

 現在はカンテレ・フジ系ドラマ「合理的にあり得ない」で天海祐希と共演し、今夏は舞台「闇に咲く花」に出演予定。映画「ミステリと言う勿れ」の公開も控える。その先もスケジュールはびっしりだ。

「でも、僕自身は特に変わってはいないんですよね。人としての厚みなんてまだまだですし」

 決して偉ぶらず、実直。その人柄が人気をますます加速させている。(編集部・古田真梨子)

AERA 2023年6月5日号

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古田真梨子

古田真梨子

AERA記者。朝日新聞社入社後、福島→横浜→東京社会部→週刊朝日編集部を経て現職。 途中、休職して南インド・ベンガル―ルに渡り、家族とともに3年半を過ごしました。 京都出身。中高保健体育教員免許。2児の子育て中。

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