AERA 2022年11月21日号より
AERA 2022年11月21日号より

 社会にある女性軽視の風潮、性加害につながるコンテンツの氾濫、学校現場の混乱。問題は山積している。

 性加害者の治療をする性障害専門医療センター(SOMEC)代表で、精神科医の福井裕輝さんは、

「例えば、わいせつ教員も実態をよく調べると過重労働でストレスを抱えた結果の犯行であることがある。元自衛官の五ノ井里奈さんに被害を加えた4人も、組織を離れたところで同じ行為をするのでしょうか。労働環境を見直せば改善できるかもしれない。加害者の心の教育も徹底しなければなりません。いずれも時間はかかるでしょう。けれど、それがセクハラと性加害をなくすことにつながると確信しています」

(編集部・古田真梨子)

AERA 2022年11月21日号より抜粋

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古田真梨子

古田真梨子

AERA記者。朝日新聞社入社後、福島→横浜→東京社会部→週刊朝日編集部を経て現職。 途中、休職して南インド・ベンガル―ルに渡り、家族とともに3年半を過ごしました。 京都出身。中高保健体育教員免許。2児の子育て中。

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