ワイルドな見た目で損をしている? 味も食感も抜群の希少魚「スギ」の秘密に迫る (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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ワイルドな見た目で損をしている? 味も食感も抜群の希少魚「スギ」の秘密に迫る

連載「お魚ビッくらポン」

岡本浩之AERA#AERAオンライン限定
スギの魚体

スギの魚体

くら寿司の「琉球スギ」

くら寿司の「琉球スギ」

 皆さんは、「スギ」という魚をご存じでしょうか?

「スギ? 植物でも、芸人でもなくて魚? 聞いたことないなぁ・・・」。そう思われている方も多いと思います。

 スギとは、大きく分けるとスズキの仲間の魚。主に亜熱帯から温帯の暖かい海に生息しています。その体長は2メートル近くにもなる大型の肉食魚です。

 かつては「クロカンパチ」などと呼ばれて食べられていたこともあるようです。スギは群れを作らず単独で行動することが多く、たまに定置網などに入る程度。あまり多く流通していなかったために認知が広がらず、スーパーなどではほとんど見かけることのない希少性の高い魚なんです。

 そのスギが、最近、再び注目を集め始めています。

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 理由は、味の良さと養殖効率の良さ。スギのお寿司の写真を見ていただいてもおわかりの通り、その身は非常にきれいで、脂の乗り具合もよい。見るからにおいしそうだと思いませんか。

 筆者も実際に食べてみましたが、口当たりは、コリコリとシャリシャリの間とでも言ったらいいでしょうか。とても気持ちのいい食感でした。味の方は、上品な脂が程よく乗っていて、旬の時期のヒラマサを思わせます。かつてクロカンパチと呼ばれていたのも納得の、絶品の味です。

 魚体は黒地に白い線が入っていて、釣り上げた時に胸びれを左右に広げたさまは、一見するとサメのようにも見えるとのこと。姿形は、頭の部分が上下に潰れたコバンザメのよう。今でも「コバンザメノコバンガトレタウオ」という呼び名で呼ばれている地域があるとか。

 こうした若干「ワイルドな」外見から、非常においしいのに損をしているような気がしますね。

 養殖の効率も非常にいいんです。

 通常、マグロを1キロ太らせるには、10キロ以上のエサが必要なんですが、「スギ」の場合は、(地域によって多少の差があるようですが)約1.5キロ程度で1キロ太るそうです。この1キロ太らせるのに何キロのエサが必要なのかという数値を「増肉係数」と呼びます。


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