自分の趣味や好きなことがわからない人は、実は結構幸せ者かも しいたけ.さんがアドバイス (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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自分の趣味や好きなことがわからない人は、実は結構幸せ者かも しいたけ.さんがアドバイス

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占い師、作家 しいたけ.

占い師、作家 しいたけ.

※写真はイメージ(gettyimages)

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 AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占い師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。

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Q:子どもが成長し、自分の時間が増えてきたある日、愕然としました。気がついたら今私が好きなことは「夫が好きなスポーツ観戦」「子どもが好きなアイドルの番組を一緒に見る」など家族の趣味を共有しているだけ。長らく家族に合わせてきて、何が好きかもわからない状態です。残りの人生、私だけの楽しみを持ってみたい気持ちもあります。(女性/アルバイト/50歳/やぎ座)

A:「趣味を見つけなよ」とか「好きなことを見つけたほうがいいよ」というプレッシャー、今の時代はすごく強い気がします。僕自身の趣味について言うと、昔は仕事がオフの日は目が潰れるぐらいまでゲームをしていました。朝になるのがすごく早かった。でも最近はゲームにそこまでハマらなくなったんです。年齢のせいもあるかもしれないんですけど、どうしてかなって考えてみると、「憎しみが前ほどなくなったから」じゃないかと思うんです。

 人が趣味や好きなものに向かっているとき、その人からは若干の攻撃性が出ている気がします。「ここだけは譲らないぞ」とか「この趣味だけはうまくなってやるぞ」とか。その居場所だけは何が何でも自分が満足いくまで仕上げていくぞ、っていう攻撃性。その攻撃性が盛んなときって、憎しみが多いときだと思うんです。

 例えば学校で自分よりウケている人がいるとか自分より勉強できる人がいるとか。その悔しさを自分の趣味の分野で満たそうとする。好きなことと憎しみは、どこかでリンクしているように思います。僕が唯一の趣味だったゲームにそこまでハマらなくなったのは、「こいつにだけは負けねえ」みたいな憎しみが、現実世界からなくなったからとも言える。自分にとってゲームの世界は「ここだけは惨めな思いはしない」という居場所だったのかもしれません。

 だから、心の底から好きなものがない人は、実は結構幸せな人かもしれないですよ。


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