松本まりか「売れるか朽ちるか」の絶望から「一夜にして環境が変わった」 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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松本まりか「売れるか朽ちるか」の絶望から「一夜にして環境が変わった」

坂口さゆりAERA

 ドラマ「ホリデイラブ」での熱演で一躍ブレイクした女優・松本まりかさんがAERAに登場。AERA 2021年5月17日号から。

【写真】シースルーのワンピース姿で妖艶な表情をみせる松本まりかさん
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 この人から演じることを奪ったら、死んでしまうのではないか。そう思わせるほど、演技に対する思いは一途だった。

 幼い頃から、演技をしている時が「この世のすべてを超えるぐらい一番楽しかった」と言う。15歳で初めて出演したドラマ「六番目の小夜子」でも、演じることの楽しさに「雷に打たれたような」衝撃を受けた。ところが、自身の思いとは裏腹に、以降「20年間全然売れなかった」。

「自分の演技をいいと思ってもらえず、自尊心が傷つけられる。一番好きなことを認められない。誰にも求めてもらえないという環境の中で、演技を続けることはすごく苦しかったです」

 断念しなかったのは、「演じることが好きな気持ちが何より勝っていた」からだ。だが、33歳で現実に直面する。

「それまで小劇場などに立ってなんとか食べていましたが、さすがにもう食べていけないぞ、と。このまま40歳になっても同じ状態だったら人生終わり。果たして本当に売れるのか、それとも朽ちていくのかと、絶望していた時期でした」

 そんな時に降ってきたのが、深夜ドラマ「ホリデイラブ」(2018年)。自身に家庭がありながらも、仲里依紗演じるヒロインの夫を奪おうとする井筒里奈役を演じた。初回放送で松本の演技が「あざとかわいい」とネットで評判となり、「一夜にして自分の環境が変わったと感じた」作品になった。

 昨年出演したバラエティー番組で、意外な素顔に人気が一気に加速。新たな領域へと踏み出した。

「今までいい演技をしたくて頑張ってきたのに、そっちへ行っちゃうかみたいなところはあります。でも、未熟な部分も含めて、すべてを養分にして女優人生に還元できればいいと思っているんです」

(フリーランス記者・坂口さゆり)

AERA 2021年5月17日号


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