『フラワーデモを記録する』(エトセトラブックス)フラワーデモ編 


性暴力の根絶を目指すフラワーデモは、日本の#MeTooを動かした。「花を持って集まりましょう」の呼びかけに、1年間でのべ1万人が街頭に立った。「2019年4月からの1年間で47都道府県で自発的に組織ができていった。その『声をあげていく過程』を記録したものです」。寄稿やスピーチの再録も。

『子どもを守る言葉 「同意」って何?』(集英社)レイチェル・ブライアン
動画「お茶と同意」(Tea Consent)の作者による絵本。「性的行為には同意が必要だとみんなが意識する必要があります。自分は大事な存在であること、人によってバウンダリー(境界線)が違うことを認識すること。答えがよくわからない場合は同意ではないことなど、大人も改めて学んだほうがいいと思います」

■本音をいったん吐き出して、読者とモヤモヤを共有したい

バービーさん
ばーびー/お笑い芸人。2007年にコンビ「フォーリンラブ」を結成。「イエス、フォーリンラブ!」の決めぜりふで人気に。テレビ、ラジオ、YouTubeまで広く活躍

「これから生理を迎える君へ『初めての生理』」と題したYouTube動画は再生300万回を超えた。下着メーカーPEACH JOHNに自ら下着の企画を持ち込みオリジナル下着を発売するなど、性や体の話を赤裸々に発信し続けるバービーさん。FRaU webでの人気連載をまとめたエッセー集『本音の置き場所』を昨年11月に刊行した。

「ジェンダーに関する話が多いんですが、冒頭にも書いたように、私の今の刹那的な本音をいったんここに置かせてほしい、という本。正解であるかのように聞こえたら困るし、大声で主張するつもりもない。同じようにモヤモヤを抱えながらもどう表現していいかわからない人が、自分はちょっと違うと思うとか、こういうことだったのか私のモヤモヤは、などと感じてくれたら」と話す。選んだ4冊からは、読書家の一面が垣間見える。

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