noteの女王・岸田奈美が理想とする「お金の使い道」とは

AERAマネー

2020/10/10 08:00

岸田奈美(きしだ・なみ)/作家、文筆家、エッセイスト。1991年、兵庫県神戸市生まれ。2014年、関西学院大学人間福祉学部社会起業学科卒業。在学中にミライロ(高齢者、障がい者などの多様な人を対象としたユニバーサルデザインに取り組む会社)の創業メンバーとして参加し、10年にわたって広報部長を務めたのち独立(撮影/写真部・高野楓菜)
岸田奈美(きしだ・なみ)/作家、文筆家、エッセイスト。1991年、兵庫県神戸市生まれ。2014年、関西学院大学人間福祉学部社会起業学科卒業。在学中にミライロ(高齢者、障がい者などの多様な人を対象としたユニバーサルデザインに取り組む会社)の創業メンバーとして参加し、10年にわたって広報部長を務めたのち独立(撮影/写真部・高野楓菜)

 クリエイターのためのメディアプラットフォーム「note」で“女王”といっても過言ではないほどの人気を誇る岸田奈美さんが、AERA増刊『AERA Money 今さら聞けない投資信託の基本』のインタビューに応じた。

【写真】岸田奈美さん、100万ドルの笑顔 



 初の著書『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』もベストセラーになり、いまもっとも勢いのある女性の一人だ。このインタビューの前半を抜粋してお届けする。

■2人の写真家が岸田さんに決意させたこと 

 最近の大きな買い物は? とまず聞いた。

「カメラです。さんざん迷って、ライカ製の60万円くらいする機種を30万円で。メルカリで買いました」

 ドイツの一流メーカー。自分への誕生日プレゼントだった。カメラには特別な思いがある。

「以前、写真家の幡野(はたの)広志さんが私を撮影してくれたんです。がんを公表しながらも震災被災地などを精力的に歩き、熱心に撮影する方で、幡野さんのひと言が私の考え方やエッセーの書き方を変えました。『家族はあなたが選ぶものだ』と」

 岸田さんには突発性大動脈解離により下半身の感覚を失った母と、ダウン症で知的障がいを持つ弟がいる。

「私は自分で選んだ家族と一緒にいる。家族のことは胸を張って書いていこうと決意が固まりました。そんな幡野さんが私を撮ったのがライカのカメラなんです」

 岸田さんに影響を与えた写真家がもう一人いる。「Around The Lake」というテーマでの撮影がライフワークで、米国文学研究者でもある別所隆弘さんだ。

「別所さんは私と弟が滋賀県を旅行したときに同行して写真を撮ってくれました。その写真をツイッターにアップしたら、前澤友作さん(ZOZO前社長)が写真に添えた私のエッセーをほめてくださった。そこからコピーライターの糸井重里さんにつながり、『ほぼ日刊イトイ新聞』で連載をすることになりました。別所さんの写真が私の世界を広げてくれた。別所さんが使っていたのもライカのカメラで、そこから生まれた縁です」

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