<現代の肖像>長村さと子 LGBTQの「子どもがほしい」を支援 (1/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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<現代の肖像>長村さと子 LGBTQの「子どもがほしい」を支援

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古川雅子AERA#現代の肖像
「裏切らないのは犬だけ」と笑う。偏見や批判にさらされても、人とのコミュニケーションを諦めない/今村拓馬撮影

「裏切らないのは犬だけ」と笑う。偏見や批判にさらされても、人とのコミュニケーションを諦めない/今村拓馬撮影

老舗レズビアンバーが軒を連ねる新宿二丁目で、「最年少」ながら10年間も店を続けてきた/今村拓馬撮

老舗レズビアンバーが軒を連ねる新宿二丁目で、「最年少」ながら10年間も店を続けてきた/今村拓馬撮

 子どもがほしい、もしくは子どもを育てているLGBTQなどの人たちを応援するのが「こどまっぷ」。長村さと子さんは、こどまっぷの代表理事であり、飲食店の経営者。セクシュアルマイノリティを取り巻く状況は少しずつ変わってきてはいるが、依然として子どもを持つことは難しい。誰もが生きやすい場所を作りたいと活動する長村さん。その裏には、自分自身の居場所を作りたいという切実な願いがあった。AERA 2019年11月25日号に掲載された「現代の肖像」から一部紹介する。

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 家賃が高い新宿二丁目にしては広々とした「足湯cafe&barどん浴」。壁という壁を取っ払った60平米のぶち抜き空間には、路面の窓から陽の光が注ぐ。窓際には車座になって卓を囲める和風の足湯スペース。壁にはキース・ヘリングのポップアート。昼寝にちょうどよさそうな、虹色のハンモックまでつり下げられている。

 セクシュアリティーに関係なく、誰もが気軽に訪れる場所にしたいと作られたこの足湯カフェで10月中旬、イベントが開かれた。子どもが欲しい、または、すでに子どもがいるセクシュアルマイノリティーとその周りの人のための団体「こどまっぷ」の主催だ。

 テーマは「アメリカの生殖医療現場で働くドクターに聞いてみよう for LGBTQ」。登壇者は、米国・サンディエゴのクリニックに勤務する医師、ダニッシュマン・サイードだ。通訳付きの英語の講演ではあったが、50人近くが熱心に聴き入っていた。参加者の多くは、これから出産を考えている20代から30代のレズビアン。卵子提供と代理出産治療にも精通する医師の話だけに、子を持ちたいゲイカップルの姿もあった。

 このイベントを企画したのが、足湯カフェの経営者で、こどまっぷの代表理事を務める長村さと子(36)だ。長村自身もパンセクシュアルという、恋愛相手に性別を条件としないセクシュアルマイノリティーである。恋愛をしてきたのは主に女性で、一時期、男性との付き合いもあったが、現在は茂田まみ子(39)がパートナー。長村は子どもが欲しくて妊活中でもある。


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