俳優・横浜流星さん(撮影/岡田晃奈)
俳優・横浜流星さん(撮影/岡田晃奈)

 才能が「弾ける」瞬間とはこういうものなのか──。そう感じさせてくれる若手の新星、横浜流星。ドラマに映画に大きく飛翔する22歳。まっすぐに、たおやかに、美しく。その目はさらに先を見つめている。

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──「初めて恋をした日に読む話」の“ゆりゆり”役で人気が爆発しました。いまやインスタグラムのフォロワー数は82万人を超えています。何か変化は?

横浜流星(以下、横浜):いや、自分はまったく何も変わってないです。インスタグラムなどの数字が明らかに変わったというのはわかるんですけど、実感がないし、ひとつのことを一生懸命やることしかできません。これからも地に足をつけて、一生懸命がんばっていこうという気持ちです。

──「チア男子!!」のチアリーディングはすごい迫力でした。

横浜:嬉しいです。僕は空手をやっていたんですけど、チアリーディングって使う筋肉が全然違うんです。チアリーディングに必要な筋肉をつけるところからはじめて、そこからいろんな技に挑戦していきました。

横浜:僕は人一倍、負けず嫌いなので、他の6人のメンバーに自分ができていない技を先にやられたりすると「一日でも早くできるようになりたい!」と思って猛練習して。最終的にバク転もできるようになりました。

──「チア男子!!」の晴希は柔和で人の和を大事にするタイプ。“ゆりゆり”は一匹狼ふうでクール。ご自身はどちらに近い?

横浜:どうだろう……どっちの要素も持っていると思います。僕は作品によって自分の性格も変わるんです。最近、自分がどういう人間なのかを忘れかけてる気もします(笑)。

横浜:役に入ると集中してしまうのでスイッチのオンオフがうまくできなくて。病気になる役のときは、家でもひたすら暗~い感じで一人でポツンとしてます。余裕がないからだと思うので、今後は少しずつ切り替えができるようになりたいですね。

──ご家族は?

横浜:父と母と、1歳下の弟がいます。父は大工で、僕からみてもカッコイイんですよ。一応、兄ですから、面倒見はいいほうかな。「なんとなく放っておけないな」という子がいるときには自分から話しかけたりはします。

横浜:10代のころは年上の人と話すのが苦手だったんですけど、20歳を過ぎてから少しずつコミュニケーションが取れるようになりました。映画でも主演をやらせてもらう機会が多くなって、責任感も出てきましたし、「いまのままの自分じゃだめだ。変わらなきゃ」と思ったんです。

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