イラスト:木村豪
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 意外と馬鹿にならないスマホの通信費。欠かせない費用だけに我慢というわけにはいかない。どうしたら無理せずに節約できるのか。節約アドバイザーの丸山晴美さんに、耳より情報を教えてもらった。

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 会社から業務用のスマホを支給されているにもかかわらず、私用のスマホに5千~6千円払っている人は多い。

「この場合、私用の携帯はLINEモバイルで事足りるはずです。LINEトークとLINE通話だけが使い放題のプランなら月々500円ですむうえ、多くの場合、現在使用中のスマホをそのまま利用できます。仕事の調べものなどで検索したいとき、動画を見たいときは会社のスマホを使えばOK」(丸山晴美さん)

 会社からスマホを支給されていない人は、格安スマホでパケット通信のギガ数が少なめの料金プランを選ぼう。自宅やオフィスで自動的にWi-Fiにつながる設定にしておけば、パケット消費は通勤電車の中ぐらい。ツイッターやインスタグラムなど、指定したアプリが使い放題になる「カウントフリー」というサービスもある。

 LINEモバイルは今使っている機種をそのまま使えるが、会社の携帯なしで格安スマホに乗り換える場合は本体のメモリー容量が一杯になってデータ更新不能にならないよう注意したい。一番かさばる写真のデータは「グーグルフォト」というクラウドサービスに保管しよう。グーグルのアカウントがあれば無料で利用でき、容量も実質無制限。撮影した瞬間にグーグルフォトに保存されるように設定できる。

 この記事を読んでスマホの機種変更やキャリア(通信会社)のチェンジを考え始めた人は、今秋まで待つのも一考。料金プランの値下げ競争が始まる可能性大なのだ。昨年8月、「携帯料金は4割近い値下げの余地がある」と菅義偉官房長官が指摘し、10月にはNTTドコモの吉澤和弘社長が「2~4割程度値下げした新プランを提供する方針」と宣言して話題を集めた。

 今年の10月には楽天が4番目の大手キャリアとしてスタート予定。当然、既存の3社も対抗策を打つはずだ。早ければ夏頃から、各社の手の内が明らかになる。(ジャーナリスト・大西洋平、編集部・中島晶子)

AERA 2019年2月25日号

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中島晶子

中島晶子

ニュース週刊誌「AERA」編集者。アエラ増刊「AERA Money」も担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などマネー関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職

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大西洋平

大西洋平

出版社勤務などを経て1995年に独立し、フリーのジャーナリストとして「AERA」「週刊ダイヤモンド」、「プレジデント」、などの一般雑誌で執筆中。識者・著名人や上場企業トップのインタビューも多数手掛け、金融・経済からエレクトロニクス、メカトロニクス、IT、エンタメ、再生可能エネルギー、さらには介護まで、幅広い領域で取材活動を行っている。

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