同機構の担当者はこうアドバイスする。

「仕事の状況に応じて掛け金を変更していただけますし、年齢制限もありません。少額から始めて長く加入いただくのがお勧めです」

 一定の会員要件を満たせば、商工会議所会員向けの各種保険制度も活用可能だ。

 病気やけがで働けなくなった場合、休業前の所得と公的補償の差額をカバーする「休業補償プラン」は、入院中だけでなく、自宅療養期間中の就業不能も補償対象になる。前年の確定申告の額などを参考に、保険会社が補償額などを審査する。

 一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会も、一般会員であれば、個人で加入する場合の47.5%オフの保険料で補償が受けられる所得補償制度をアピールしている。

 このほか、前出のランサーズは「パーソルホールディングス」「新生銀行」と資本業務提携し、フリーランスの金融ニーズに応えるサービスも展開中だ。

 新旧の制度をチェックし、自分の働き方に合う支援策を選び取るのも、フリーランスに不可欠なスキルといえそうだ。(編集部・渡辺豪)

AERA 7月2日号

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渡辺豪

渡辺豪

ニュース週刊誌『AERA』記者。毎日新聞、沖縄タイムス記者を経てフリー。著書に『「アメとムチ」の構図~普天間移設の内幕~』(第14回平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞)、『波よ鎮まれ~尖閣への視座~』(第13回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞)など。毎日新聞で「沖縄論壇時評」を連載中(2017年~)。沖縄論考サイトOKIRON/オキロンのコア・エディター。沖縄以外のことも幅広く取材・執筆します。

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