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先輩も「根尾さん」と呼ぶ脅威の高校生 甲子園にネオ・スター誕生の予感

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柳川悠二AERA

根尾昂(17) 大阪桐蔭高校/ねお・あきら/2000年岐阜県生まれ。両親は飛騨高山の診療所の医師。兄の影響で野球を始め、中学3年で中学硬式野球日本代表。17年春のセンバツでは胴上げ投手に (c)朝日新聞社

根尾昂(17) 大阪桐蔭高校/ねお・あきら/2000年岐阜県生まれ。両親は飛騨高山の診療所の医師。兄の影響で野球を始め、中学3年で中学硬式野球日本代表。17年春のセンバツでは胴上げ投手に (c)朝日新聞社

 根尾昂(ねお・あきら)の名は、大阪桐蔭高校入学以前から耳にしていた。146キロを投げた、スキーのスラロームで中学日本一になった、さらに学校の成績もオール5で生徒会長を務めた秀才とも。何より、名前の響きがいい。ネオ・スター誕生の予感がした。

「大阪桐蔭高校1年、根尾昂です。よろしくお願いします」

 初めて取材に応じたのは2016年の秋季大阪大会。報道陣の前で直立し、こう自己紹介した。同校のOBは中田翔(北海道日本ハム)や森友哉(埼玉西武)ら“やんちゃ”な印象の強い選手が多いぶん、根尾の優等生ぶりは際立つ。当時の上級生は、非凡な才能を持つ後輩を「根尾さん」と呼んだ。それだけで彼の人柄が分かるだろう。

 1年生の夏からベンチ入りし、投手、内野手、外野手の「三刀流」を実践。

「投手も野手も、どちらにも挑戦したい。選択しなければならない時期がくるかもしれませんが、いずれにせよ自分で決断したいと思います」(根尾)

 その頃、大阪桐蔭の有友茂史部長がこんな話をしていた。

「生真面目で、頭も良く、自分の中で理論立てて練習に取り組もうとする。それも大事なんですが、もう少し感覚的でもいい。器用貧乏にならないようにだけ気をつけています」

 17年春のセンバツ決勝はリリーフ登板し、胴上げ投手に。新チームでは4番を務め、秋季大阪大会と近畿大会11試合で計5本塁打。ドラフト候補をそろえ、最強世代と言われる18年の大阪桐蔭でも柱となる選手だ。

「自分たちは最強世代なんて思っていません。もっともっとうまくなりたいです」(根尾)

 目指すはセンバツの連覇、そして100回大会を迎える夏の甲子園での日本一である。(ノンフィクションライター・柳川悠二)

AERA 2018年1月1-8日合併号


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