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「新しい地図で常識を疑え」 統計地図をつくる若手ドイツ人地理学者

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by 山本大輔 (更新 )

Benjamin Hennig/1978年、スイス生まれのドイツ人地理学者。英オックスフォード大学名誉研究員兼務。英語、ドイツ語、スペイン語が堪能(写真:本人提供)

Benjamin Hennig/1978年、スイス生まれのドイツ人地理学者。英オックスフォード大学名誉研究員兼務。英語、ドイツ語、スペイン語が堪能(写真:本人提供)

 トランプ米大統領の登場で先が読めなくなってきた国際情勢。だからこそ、見えにくい事実をあぶり出す新しい地図に注目したい。AERA 2月20日号では「地図であぶり出す未来」を大特集。

「真実の発信」にこだわるドイツ人地理学者がいる。ベンジャミン・ヘニッグ博士(38)。アイスランド大学で准教授として地理学を教える研究者だ。ヘニッグ氏はインターネット上で、作成したカルトグラム(統計地図)を公開している。なぜなのか、本人に話を聞いた。

*  *  *
 地図は位置を知るためだけにあるのではなく、人間の行動パターンをより深く理解することにも役立ちます。ブレグジットや米大統領選のカルトグラムがいい例です。

 大学で博士論文を書いていた2008年、研究の分析ツールとしてカルトグラムを作り始めました。ただ、私はカルトグラム学者ではなく地理学者です。目的に応じた多種多様な地図の存在が重要で、比較分析から現実が浮かび上がり、視野の拡大につながります。

 カルトグラムは視覚的に注目を集めやすく、メッセージを発信しやすい。国連やNGOなどと連携して様々なプロジェクトを展開しています。特殊な機材やソフトウェアは必要なく、市販のもので十分に作れますが、どんなテーマを分析するかを吟味し、使うデータには正確を期す努力がとても大切です。


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