“就実”の早稲田、“自尊”の慶應 生え抜き育つ小学校 (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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“就実”の早稲田、“自尊”の慶應 生え抜き育つ小学校

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柿崎明子AERA#出産と子育て#教育
早稲田実業学校初等部と慶應義塾幼稚舎を比較することで浮かび上がる驚きの事実とは? (※写真はイメージ)

早稲田実業学校初等部と慶應義塾幼稚舎を比較することで浮かび上がる驚きの事実とは? (※写真はイメージ)

 早慶が私大の両雄なら、“スーパー内進生”が育つ小学校も間違いなくお受験界の双璧をなす。正確には早稲田実業学校初等部(東京都国分寺市)、慶應義塾幼稚舎(東京都渋谷区)で(以下早稲田・慶應)、早稲田は大学系属校。ここ10年の志願倍率を見てみると、両校とも2006年度をピークに落ち込んでいるものの、今年度は早稲田7.7倍、慶應10.4倍と、依然高い数値を誇っている。

 樋口聡子さん(仮名)の長男は早稲田に、長女は慶應に合格した。保護者から見た両校の違いを、次のように話す。

「長男は新設間もない頃に入学したので、今は変わっているかもしれませんが、学力は早稲田のほうがつけてくれたと思います。慶應はほったらかしで宿題もなし。娘の同級生で、中学進学後勉強についていけず、赤点を取って留年したり、退学したりする生徒もいました」

 行事は慶應のほうが多く、児童の自主性に任せるなど、こなれていた。また早稲田は校則が厳しかったが、慶應は自由で、子どもものびのびと過ごしていた印象だという。

●勉強より教養

 幼稚園・小学校受験の幼児教室を主宰し『慶應幼稚舎と慶應横浜初等部』(朝日新聞出版)の著書もある石井至氏は、「そもそも大学付属小学校に、学力を期待するのは間違い」と言う。

「慶應は説明会で『勉強は家庭の責任』とさえ明言しています」

 受験勉強が必要ない付属にとって、過度な勉強よりは教養を深める教育が尊重される。慶應は意外にも、体育会系だ。

「福沢諭吉の『まず獣身を成して、のちに人心を養う』を実践し、特に低学年のうちは体を鍛えることに熱心です。東京・築地にある慶應義塾発祥の地から横浜まで歩く36キロウォークや、6年生の遠泳合宿など、スポーツ行事も盛んです」(石井氏)

 早稲田は02年に開校した比較的新しい学校。校是に「去華就実」を掲げている。

「本校は大学の理念と共鳴しており、上辺だけではない実のある教育をめざしています」(早稲田実業学校・藁谷友紀学校長)

 子どもの自立を促すため、保護者の送り迎えは禁止。授業では観察、実験を重視。武蔵野の地の利を生かした自然観察など、フィールドワークが充実している。授業は1時間単位で区切らず2時間を90分とし、内容によって時間を調整している。

 在学生の母親は言う。


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