澤引退は競技上の理由だけか 女性アスリートを取り巻く悩み (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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澤引退は競技上の理由だけか 女性アスリートを取り巻く悩み

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現役最後の試合を自らのゴールで飾り、チームを日本一に導いた澤穂希選手。「最高の形で終われてよかった」/2015年12月27日、川崎市 (c)朝日新聞社

現役最後の試合を自らのゴールで飾り、チームを日本一に導いた澤穂希選手。「最高の形で終われてよかった」/2015年12月27日、川崎市 (c)朝日新聞社

 澤選手は引退会見で「結婚は関係ない」と話したが、引退後は夫のいる仙台に引っ越すという。心のどこかに、競技以外の“気になること”ができたとしても不自然ではないだろう。

 選手寿命が延びているのは男女共通だが、出産が人生の選択肢にある女性にとって、引退の決断はより難しくなる。

日本サッカー協会には、なでしこの選手が代表合宿や遠征にベビーシッターを同行させる費用を負担する制度がある。しかし、大半を過ごす所属チームではそこまで充実した制度はなく、しかも練習が始まるのは、家族が家にそろい始める夕方がほとんど。

「集団競技であり、練習時間はみんなと合わせる必要がある。家庭と両立するのは大変なこと」(前出の川上さん)

 出産後の復帰はさらにハードルが高い。出産後に五輪メダルを獲得したのは、柔道の谷亮子さん(40)、バレーボールの大友愛さん(33)ら4人だけ。周囲のサポート体制は、多くの競技でまだまだ未整備だ。

AERA  2016年1月18日号より抜粋


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