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「普通の老後」が難しい 年収700万円でも老後は「ギリギリ」

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病気の妻と暮らす芝宮さん。自身も2年前に大腸がんを患い、心配は尽きないという。取材をした高齢者は皆、「若い頃は、まさか将来、こんな生活をするとは思わなかった」と口をそろえた(撮影/高井正彦)

病気の妻と暮らす芝宮さん。自身も2年前に大腸がんを患い、心配は尽きないという。取材をした高齢者は皆、「若い頃は、まさか将来、こんな生活をするとは思わなかった」と口をそろえた(撮影/高井正彦)

 しかし落とし穴があった。海外勤務時に国内の年金に未加入だった期間があり、年金受給額は月7万円足らずだったのだ。収入は妻の障害年金(約10万円)とあわせ月約17万円。東京都の2人世帯がもらう生活保護費とほとんど変わらない。

 そこに、妻の介護費が重くのしかかる。週2回のデイケアで月3万円近くかかり、食事制限のある妻に特別な献立を作るため食費は月約6万円。収支は毎月ぎりぎりだ。

「家賃が4千円だから、何とかやっていける状況です」

なぜ、「豊か」と思われていた高齢者が厳しい状況に追い込まれているのか。

「昔はこうした親を、子どもや同居家族が支えたが、雇用が崩壊し3割以上が非正規になり核家族化が進んだ状況では、親は子どもたちに頼ることができなくなっています」(藤田)

AERA  2015年9月28日号より抜粋


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