亜細亜大・東浜投手 「完封にはこだわっていない。でも完投だけは譲れない」 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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亜細亜大・東浜投手 「完封にはこだわっていない。でも完投だけは譲れない」

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11月には大学ナンバーワンを決める明治神宮大会に出場。主将も務める東浜は仲間たちと大学日本一を目指し、その後は母校・沖縄尚学で教育実習が控えている (c)朝日新聞社 

11月には大学ナンバーワンを決める明治神宮大会に出場。主将も務める東浜は仲間たちと大学日本一を目指し、その後は母校・沖縄尚学で教育実習が控えている (c)朝日新聞社 

 今ドラフトの目玉、亜細亜大学の東浜巨(なお)が3球団の競合の末、ソフトバンクへ。東都で22完封、420奪三振と記録ずくめだった右腕の、成長を綴る。

 完封ばかりが注目されるが、

「完封にはこだわっていない。でも完投だけは譲れないんです」

 と本人は言う。

 なぜ完投にこだわるのか。原点に、高校時代の悔しさがある。

 甲子園にあと二つと迫った2007年夏の沖縄大会の準決勝で、東浜は沖縄尚学の2年生エースとしてマウンドに立っていた。同点で迎えた7回裏、犠打を決めた際に両足がけいれん。病院へ運ばれた。脱水症状だった。試合は延長で敗れた。

 この日を機に、東浜は大きく変わった。厳しい練習を自らに課し、体調管理も徹底した。その結果、同年秋の県大会で優勝。九州地区大会も準優勝し、翌年の選抜の切符を手にする。

 そして、初めて甲子園のマウンドに立った東浜は、安定した投球で勝ち進み、最後は完封で優勝を飾った。

 もうひとつの挫折が東浜を成長させた。昨秋のことだ。

 秋の開幕戦で右ひじが悲鳴を上げた。考え込んで食べられなくなり、体重も一時、5キロ落ちた。2カ月のノースロー調整を経て今春のリーグ戦に復帰すると、

「それまで周りが見えなくなって打たれることが何度もあったけど、けが以来、冷静になれて、気持ちのコントロールができるようになりました」

 壁を突破するたび、弱点を克服してきた東浜。プロの険しい壁も、着実に乗り越えていくだろう。

AERA 2012年11月12日号


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