"ググる"前にすべきことがある!? 面白いアイデアを生み出す「妄想術」 〈BOOKSTAND〉|AERA dot. (アエラドット)

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"ググる"前にすべきことがある!? 面白いアイデアを生み出す「妄想術」

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 ネットで調べれば大抵のことが簡単に分かる現代。"ググる"という言葉も定着してきました。そんな時代に"ググらない"というタイトルの本が出れば「では、何をするの?」と疑問に思うのではないでしょうか。本書『面白い!を生み出す妄想術 だから僕は、ググらない。』の著者・浅生鴨さんが大切にしているのは、妄想することです。本書は発想法の手引き書かと思いきや、「もっと妄想しましょう」「一緒にこんな妄想をしてみるのはどうですか?」といったことが書かれています。
 厳密には、浅生さんはグーグル検索などのネット検索を使用しないわけでありません。ただ、最初の手段ではないと言います。ネット検索よりも妄想に多くの時間を費やしているのです。
 妄想の仕方はいくつかあり、浅生さんが実践している方法を、例を挙げながら丁寧に解説しています。擬人化させたものがどんな会話をするか妄想したり、「だから」「しかし」「そこで」などの接続詞を順番に使って延々と物語を紡いだり、ひとつのキーワードをもとにダジャレや言葉遊びをしながら発展させたり。バラエティ豊かで、ページをめくる手を止めて実践したくなるものばかりです。もしかしたら、それが浅生さんの狙いかもしれません。
 本書では、"どれほどいいことを考えていても、その考えが頭の中にあるだけで、まだ外に出てきていない状態では、アイデアとは呼べないんじゃないか"と、妄想した内容を外に出す重要性が何度も説かれています。しかし、実践してみると分かるのですが、浅生さんのように次から次へと妄想していくのは意外と難しく、さらにそれをアウトプットしようとすれば、まったく思い通りにいきません。なんとも奥深い妄想の世界。
 また、浅生さんは、妄想には十分な知識が必要であるとも指摘します。重要なキーワードを見つけたら、それについて徹底的に調べるのです。名前の由来や同義語、場合によっては専門家に話を聞くといったことまですると言います。そうすることで、妄想できる範囲が広がり、妄想がはかどるというわけです。
 浅生さんは本書で何度も「僕にもわからない」という表現を使っています。妄想の展開は妄想している本人でさえ、どこへいくのかわからない意外性があるようです。
 面白いアイデアが浮かばずに困っている方は、浅生さん流の妄想術を日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。妄想が積み重なることで、ネット検索では出会えないような予想外のアイデアが浮かんでくるかもしれません。


(記事提供:BOOK STAND)

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