本年4月5日より、BSプレミアムで、1987年に放送されたNHK大河ドラマ『独眼竜政宗』の再放送が始まりました。ジェームス三木が脚本を手掛け、渡辺謙が伊達政宗役を演じたドラマ『独眼竜政宗』。全50回の平均視聴率は39.7%にも達し、現在まで放映された52作中、1位の記録を保持し続けている作品です。



 再放送決定のニュースは、リアルタイムで放映を観ていた世代のみならず、"歴女"と言われる熱狂的な女性の日本史ファンや時代劇愛好家からも反響が大きかったようです。また、政宗の地元仙台では、観光客増を見据えて熱い期待が高まっているとか。



 政宗は当時、政治や文化の中枢だった都から遠く離れた東北に生まれながらも"伊達者"の語源となったほどの美的センスを持ち、優れた教養を備えた人物でした。



 また、政宗はその審美眼を料理にも発揮しました。彼の晩年のエピソードを記録した『命期集』では、「馳走とは、旬の品をさり気なく出し、主人自ら調理して、もてなす事である」と述べています。その言葉通り、徳川三代将軍・家光を伊達藩の江戸屋敷でもてなした際には、政宗自ら料理を考案し味見から配膳まで行なったことが『伊達家治家記録』に書かれています。



 本書『武将メシ』では、"美食家"政宗のほか、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康などおなじみの英雄、さらに今年の大河ドラマ『軍師官兵衛』の息子・黒田長政など、戦国大名の"勝負メシ"を忠実に再現し、オールカラー写真でご紹介。尚、政宗については、上・中・下と3章にわたり、その人柄がわかる挿話も交えて丹念に解説しています。



 レシピ付きで再現された料理はどれも食欲をそそること間違いなし。伊達62万石の始祖となった政宗に思いを馳せるのもよし、あるいは本書のレシピをもとに自宅で再現を試みるのもよし、政宗の勝負メシを味わってみてはいかがでしょうか?





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NHK BSプレミアムで「独眼竜政宗」初の再放送-観光への効果に期待

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http://news.livedoor.com/article/detail/8646074/