(c)Festival de Cannes
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(命がけのスタントを自らこなすことについて) 

「確かにすごく危険だ。でもそれはジーン・ケリーに、なぜ踊るのか? と質問するようなものだよ。ミュージカル映画をつくるのは歌いたい、踊りたいからだろう。『ミッション:インポッシブル』は僕のプロディース作の1本目だった。友達にはテレビ・シリーズを映画化するなんて無謀だと言われた。映画というアートフォームの限界に挑戦したかったんだ。 

 アクション映画で、いかに観客を引き込めるか? 自分に何ができるか? ずっと体で演技してきた。パラシュートもやったし、パイロットの資格もとった。ヘリコプターも。ダンスも歌のレッスンもうけた。子供のころから体験で学んできたんだ。4歳の時、屋根からシーツでパラシュートの真似をして飛び降りたこともある。母は死ぬほど驚いた。子供のころからずっとそうだったんだ。もちろん怖い。でもいかに映画を面白くするか、観客を楽しませるかを考えるんだよ。 

 僕は映画を見て、多くのことを知り開眼した。人間、文化、アドベンチャー、それが自分の夢につながった。実現するのは可能なんだと信じたんだ。それに向かってトライ、突進してきた。失敗しても挑戦するのが大切なんだと。僕は失敗から必ず学んできたから。トライするのが常にベターなんだ。トライしないよりも」 

(ファンとの交流について) 

「1980年代、スタジオに世界中でプロモーションがしたいと言った。外国の映画館へ行って、いろんな人と一緒に映画が見たいと思ったから。皆どんな映画が好きなんだろう、どんな映画館がお気に入りなんだろう、と、いうことに興味があった。『トップガン』の米プレミア公開後、レッドカーペットをいろいろな国でやって、ハリウッドを体験してもらおうと提案たんだ。実現するまでにはかなりの時間かかった。プレミアなしなら映画出演しないとまで言った事もある。現在では、短期間にいろいろな国でプレミア公開をして、多く人にハリウッドを体験してもらえるようになった。いろいろな国でファンと会って話す時間を持てる」 

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トップガンのオンライン公開は「ありえない」