鶏肉のカマンベールチーズ煮込み (撮影/写真部・松永卓也)
鶏肉のカマンベールチーズ煮込み (撮影/写真部・松永卓也)

 料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「鶏肉のカマンベールチーズ煮込み」。

【作る際のワンポイントアドバイスはこちら】

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黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。旬の素材を生かした家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。趣味は美術館巡り
黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。旬の素材を生かした家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。趣味は美術館巡り

 まだまだ寒い日が続きそうですね。こんな季節におすすめしたい、お酒のおつまみにもなるカマンベールを加えた煮込み。チーズはカルシウムが豊富。そのまま食べるだけでなく、私は料理にも使って楽しんでいます。

 鶏もも肉は4等分に切って下味を付け、薄力粉をまぶしてバターで焼いていきます。まずは皮面を下にしてしばらく焼いてカリッとさせ、次は裏返して身に焼き色を付けます。表面を香ばしく焼くことでうまみを閉じ込め、中がジューシーに仕上がります。

 野菜は火の入り具合を揃えるために、里芋とにんじんは同じような大きさに切るのがポイント。そして鶏肉を焼いた鍋に野菜や鶏ガラスープの素、水を加え、いったん中火で煮ます。沸いたらフタをして弱火でコトコト20分ほど煮てください。仕上げにカマンベールを加えて少し煮たら完成。

 お好みでブルーチーズを足すと、ぐっと風味が増します。パンやお酒と一緒にとろ~りおいしい冬メニューをご堪能ください。

(構成/沖村かなみ)

◆鶏肉のカマンベールチーズ煮込み

【ワンポイントアドバイス】鶏肉はまず皮面を下にしてカリッと香ばしく焼き、裏返して同様に焼く。(左) カマンベールチーズは溶けやすいので煮込みの仕上げに加えて柔らかくする。 (撮影/写真部・松永卓也)
【ワンポイントアドバイス】鶏肉はまず皮面を下にしてカリッと香ばしく焼き、裏返して同様に焼く。(左) カマンベールチーズは溶けやすいので煮込みの仕上げに加えて柔らかくする。 (撮影/写真部・松永卓也)

【材料】(2人分) 鶏もも肉1枚(約250g)、薄力粉大さじ1、里芋(小)2個、にんじん(小)1/2本、しめじ1パック、カマンベールチーズ1箱、バター10g、鶏ガラスープの素小さじ1/2、水200cc、塩・黒胡椒各少々

【作り方】(1)鶏もも肉は4等分に切り、塩・黒胡椒をふって薄力粉を軽くまぶす。里芋は2等分、にんじんも里芋と同様の大きさに切る。しめじは石づきを落とし、小分けにする。(2)鍋を中火にかけ、バターを入れて鶏肉を皮面から焼き、両面に焼き色を付ける。(3)(1)の野菜と鶏ガラスープの素、水を加えてフタをして中火で煮る。沸騰したら弱火にして20分ほど煮る。(4)幅1cmに切ったカマンベールチーズを加え、フタをして5分煮る。塩・黒胡椒をふって器に盛る。

【ワンポイントアドバイス】鶏肉はまず皮面を下にしてカリッと香ばしく焼き、裏返して同様に焼く。
カマンベールチーズは溶けやすいので煮込みの仕上げに加えて柔らかくする。

週刊朝日  2022年2月18日号

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黒田民子

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黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。旬の素材を生かした家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。趣味は美術館巡り。

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