――ここ数年、テレビで見かけない日はないほどの2人ですが、あえてライブにこだわるワケは?

山内 僕ら今もなんばグランド花月、ルミネとか出てるんですけど、やっぱり新しいネタを作らないと、同じネタをお客さんの前ですることになりますよね。劇場にたくさん足を運んでくれればくれるほど、このネタ前に見たなってなったらちょっと嫌なんで。あと、僕ら同じネタを繰り返すと、飽きちゃうタイプ。飽きるとネタのクオリティが下がってしまう。だから次々新しいネタは持っておきたいっていう意味で、単独ライブをして新ネタを作るっていうのが大事なのかなと思ってます。あと、後輩たちになめられないように、負けないようにっていうのもありますね。

濱家 単純に、お客さんの前でやるのが好きっていうのはあるので、だからライブを続けているっていう感じですかね。テレビも好きやし、ライブも好きやし。直にお客さん笑かすのが好きやから。

――過去にも、単独ライブに助けられたことがあるそうですね。

山内 2015年のキングオブコントの2回戦で落ちたときが、僕らの最大の転機だと思っていて。それまでは準決勝まで毎回行ってたんですよ。初めて2回戦で落ちて、これはヤバいと。後輩になめられるって……。

濱家 ほんま、なめられるの嫌いやな(笑)。でもたしかにあの頃は自分たちの芸人としてのステージ(段階)を勘違いしていたというのはありましたよね。

山内 大阪である程度知名度もあるし、俺らを2回戦で落とすメリットはないよなって、そう思い込んでいたら……落とされました。めちゃくちゃ焦りました。次の年は絶対決勝行かな! みたいな感じで、単独ライブとかめっちゃ回数を増やしたんです。基本的な練習もするようになって、そっからM-1グランプリもキングオブコントも、決勝に行けるようになったりとか、だいぶ変わりましたね。

――これからそれぞれでの仕事も増えると思います。やりたいことをおしえてください。

濱家 個人ですと……はい。歌手活動ですね。

山内 ……それ、ずっと言ってるな~(笑)。僕は個人としては、海外旅行ですね。

濱家 仕事じゃないんや!

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