山内 これまで僕ら、単独ライブの配信ってやったことがなくて、要は劇場に来てくれた人しか見られなかったんです。その代わり、全国5ヶ所を回ったりとかはあったんですけど、基本、どの公演も、抽選に当たった人だけが見られるみたいな感じだったんで。だけど今回はオンラインなので、買っていただければ全員見てもらえる。今回よかったら、また次は劇場に足を運んでほしいな、みたいな。

濱家 基本的には単独ライブっていうのは、劇場に足を運んでもらって生で見てもらいたいんで。だから、単独ライブの配信というのは、おそらく最後になるんちゃうかなと思うんですね。でも新しい発見があって、もっとこんなんできるんやないか? ってなったら、そういうのに特化した配信ライブをスタートするかもしれない。そんな最後で最初のライブになるんじゃないかなと。

――この2年で、エンタテインメントの世界が大きく変わりました。その間にお2人が感じたことは?

山内 無観客ライブは何回かやらせてもらったことがあるんですけど、めちゃくちゃやりにくいというか……。手応えがなさすぎて、2人でふざけてるだけの感じがすごいしますね。やっぱり少しでもお客さんがいるのといないのでは、ぜんぜん違うなというのはありました。こういうご時世にならなかったら、配信系のイベントとか絶対してなかったと思うんですけど、やってみて、普段に見に来られない人とかが見れるっていうメリットはあるなと。新しい方法を見つけられたというのは、プラスではあるかなと思いますね。

濱家 僕は学生時代に女子のグループの近くで、大きい声で友達とエピソードトークして、女子が笑ってるかどうかチラチラ確認してたんですけど(笑)。その頃の自分と大して変わっていないんだって、無観客ライブをやってみてあらためて気がつきました。やっぱり僕は人を笑かすのが好きなんやと。無観客でやってるときは、自分が言ったことで笑ってる! よし! っていうのがないですから。

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