林:素晴らしいです。世界を舞台にするのであれば、30代がいちばんいい年齢かもしれない。

美波:もっと言うと、40代という気がします。

林:日本からのオファーも、オッケーなんですか。

美波:もちろん! いい仕事は国を選ばないというスタンスなんです。私、心は日本だし、母語は日本語だし、日本語のお芝居のほうがやりやすいので、また林さんのご本でお芝居したいです。

林:私も、ぜひぜひご一緒したいです。

(構成/本誌・直木詩帆 編集協力/一木俊雄)

美波(みなみ)/1986年、東京都生まれ。母が日本人、父がフランス人。「バトル・ロワイアル」で映画デビュー以降、舞台「エレンディラ」「ザ・キャラクター」、映画「乱暴と待機」など、舞台、映画、ドラマ、CMで活躍。2014年、文化庁「新進芸術家海外研修制度研修員」に選出され渡仏、ジャック・ルコック国際演劇学校に1年在籍。近年の出演作に映画「Vision」など。9月23日公開の映画「MINAMATA」では、ジョニー・デップ演じる写真家ユージン・スミスの相手役アイリーンを好演している。

週刊朝日  2021年9月24日号より抜粋