春でもお風呂が危ない! 熱中症、脱水症状リスクも…安全な入り方とは? (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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春でもお風呂が危ない! 熱中症、脱水症状リスクも…安全な入り方とは?

澤田憲週刊朝日#ヘルス
※イラストはイメージです

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やってはいけない 危険な入浴法チェックリスト (週刊朝日2021年4月16日号より)

やってはいけない 危険な入浴法チェックリスト (週刊朝日2021年4月16日号より)

 毎年冬になると指摘されるのが、風呂場でのヒートショックの危険性だ。だが季節に関係なく、誤った入浴法は、病気や事故のリスクを高める。風呂好きであればこそ知っておきたい、やってはいけないポイントと科学的に安全な入浴法を取材した。

【やってはいけない 危険な入浴法チェックリストはこちら】

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 お風呂は、高齢者にとって癒やしの時間であると同時に、「家の中で最も危険な場所」でもある。東京都江東区の居宅介護支援事業所に勤務するケアマネジャーの女性(35)は、「入浴中の死亡事故は珍しくない」と話す。

「うちの担当区域だけでも、年間3~4人ほどの利用者さんが亡くなっています。自宅に訪問しても応答がないので、警察に頼んで中に入ると、浴室で倒れて冷たくなっていたといったケースも何度かありました。心臓発作や脳梗塞で動けなくなり、そのまま低体温症を起こして亡くなる方、浴槽で溺れて亡くなってしまった方もいました」

 事実、浴室で死亡する高齢者は多く、死亡者数はここ10年で2倍近くまで増加している。

 厚生労働省発表の「令和元年人口動態統計」によると、2019年に発生した「浴槽内での溺死及び溺水」による死亡者数は5690人。対して、同年の交通事故死亡者数は4279人。交通事故で亡くなる人よりも、浴室内事故で亡くなる人のほうが1.3倍多いのだ。

 また、浴槽での死亡者数のうち、約93%(5315人)を65歳以上の高齢者が占める。特に冬場は、急な温度差で血圧が上下して重大な病気を引き起こすヒートショックによって急死する高齢者が増えることは、ここ数年メディアでも盛んに報じられてきた。

 しかし注意すべきは、ヒートショックだけではない。20年で3万人以上の入浴を医学的に調査してきた東京都市大学教授で医師の早坂信哉氏は、「季節に関係なく、浴室熱中症や脱水症状などに注意してほしい」と警告する。

「長湯や熱い風呂に入ることで体温が上がりすぎて、夏場の熱中症と同じように、めまいや頭痛、吐き気、ひどいと失神することもあります。また、脱水も危険です。以前、大塚製薬が行った研究調査では、41度で15分間入浴すると800ミリリットルの水分が体から失われるという結果が出ました。脱水症状になると、熱中症と同じような症状が出るだけでなく、血液がドロドロになって心筋梗塞や脳梗塞などが起こりやすくなります」


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