(c)朝日新聞社
(c)朝日新聞社
石原結實医師に聞く「免疫力をつける三つの食習慣」 (週刊朝日2020年9月4日号より)
石原結實医師に聞く「免疫力をつける三つの食習慣」 (週刊朝日2020年9月4日号より)
石原結實医師
石原結實医師

 免疫力を上げるためには、「どう食べるか」という視点も大切だ。

【医師に聞いた!「免疫力をつける三つの食習慣」はこちら】

「現代人は食べすぎ。免疫力の低下は『飽食』がもたらしていると言っても過言ではありません」

 こう警鐘を鳴らすのは、『免疫力を高めてウイルスに勝つ食べ物、暮らし方』(新星出版社)などの著書がある石原結實(ゆうみ)医師(イシハラクリニック院長)だ。

「免疫とは血液中の白血球が細菌やウイルスを退治する力のこと。通常、白血球は血液中の栄養を食べて生きています。ヒトが空腹のときは栄養が不足していますので、白血球も空腹で細菌やウイルスに対する貪食(どんしょく)力が活発化しますが、我々が満腹のときは血液中の栄養をたくさん食べた白血球の貪食力は低下します」

 3密(密閉、密集、密接)の回避、手洗いの励行などで一時的に疾病を抑え込めても、飽食習慣が変わらない限り、感染症が再度流行する可能性が高いという。

「マスク着用や手洗いだけでなく、この機に根本的に生活習慣を見直すことをお勧めします」

 石原医師はそう話す。

 特にお勧めは「朝だけ断食」だ。食べない代わりに、ニンジンリンゴジュースか、ショウガ紅茶を飲んで免疫力を上げる。昼は胃腸の負担にならないソバ。夜は腹八分目程度なら何を食べてもOKだ。

 3食食べながら、その量を少しずつ減らすという方法もある。

次のページ