高校1年の夏から3年間、アメリカに留学したのも、そんな両親の思いがあったからだ。
「ずっと俳優だけをしていると仕事に疲れてしまうかもしれない。いましかできない学生生活を送ってほしい、と両親に勧められました。母と一緒に渡米して、高校卒業までニューヨークの学校に通いました」
留学当初は言葉の壁もあり、苦労したという。
「韓国語と日本語は文法の順番が同じですけど、英語はそうではなく、とても難しかった。ちょうど思春期の時期でもあり、自分の将来についてもいろいろ悩みました。でもいま振り返ると何も無駄なことはなかった、と感じます。いまも仕事が続けられているほど心が強くなったのは、アメリカの留学時代があったからだと思うのです」
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(中村千晶)
※週刊朝日 2020年7月24日号より抜粋

