藤ヶ谷:そう、僕らってSMAPさんから直接いろいろ教わってきた最後の後輩グループだと思うから、やっぱりその影響は大きい。僕、中居さんと一緒にプライベートで福島の被災地に行かせてもらったときに「キスマイがSMAPを抜け。そうしたら俺らも、もっと面白くなるから」って言葉をかけてもらったんですよ。俺らの実力的にも、今となっては現実的にも叶わないことだけど、一生叶わない目標を与えられたグループなんだな、って。もう無我夢中で、ちょっとでも近づけるように頑張るしかないんですけど。

千賀:俺、中居さんから「もっと嫌われろよ」ってアドバイスされたの、印象に残ってるな。「嫌いなやつのほうが忘れられなくね?」って。確かにいい人だけだと印象に残らないけど、変わった人ってすぐ覚える。それは今も意識するね。そのときは「いや、僕は嫌われるのイヤです」って言ったんだけど。

全員:(笑)

玉森:否定したんだ(笑)。

宮田:あ、それでいうと俺もV6の井ノ原(快彦)さんに言われたことがある。デビュー当時、番組で高飛び込みをやったんだけど、ビビりまくってなかなか飛べなかったの。「お前ヘタレだな」ってみんなに言われて、結構凹(へこ)んで。そしたら別の現場で会った井ノ原さんが、番組を見てくれていて「テレビに出ている限り、好印象でも悪印象でも印象に残るが勝ち。印象に残らないのが負けだから、お前、勝ってたよ」って。

全員:お~~~!

二階堂:めちゃくちゃイイ話じゃん!

宮田:そうなの。テレビに出るときは何か印象を残せるように心掛けてる。

【後編/キスマイがなかったら何者でもない人で終わってるから メンバーが互いを大切に思う気持ち】へ続く

(構成/ライター・大道絵里子)

週刊朝日  2020年5月8‐15日合併号