林:アン ミカさんのエッセーを読むと、「彼とカリブに行きました」とか「休暇でハワイ島に行きました」とか書いてあって、二人でしょっちゅう旅行に行ってらっしゃるんですね。すごく幸せそう。

アン ミカ:幸せですゥ~(笑)。私、幼少期に苦労したこともあって、性格が貧乏性なんです。いただける仕事は全部やりたいと思って、お仕事を休めないんですね。それを旦那さまが見かねて、「休むのも仕事」「僕と一緒に過ごすのも家事の一部」という考え方で、「年末年始は3週間から1カ月、夏休みは2週間休むこと」という婚前契約をして結婚してるんです。

林:へぇ~。ご主人とは何語でお話するんですか。

アン ミカ:バリバリの日本語です。うちの主人、関西弁しゃべるし、読み書きも四文字熟語も得意なので、基本、会話は日本語なんです。

林:あらヤだ。二人で英語でしゃべってるのかと思ったけど。

アン ミカ:私、英語系の公立高校に入ったのに、あんまり英語のセンスがないんです。しゃべるんですけど、ベラベラではないんです。

林:いやァ、今日は聞けば聞くほどすごいお話でした。すごく楽しかったです。

アン ミカ:すいません、私がいっぱいしゃべりすぎちゃって。私、真理子さんに夫婦円満の秘訣を聞きたかったです。

林:と~んでもない。「どこが円満なんじゃ!」という感じですよ(笑)。

(構成/本誌・松岡かすみ 編集協力/一木俊雄)

週刊朝日  2020年4月17日号より抜粋