島津:全国いろんなところにキャンペーンにうかがってました。

林:演歌の方って、ポップスと違って急に売れるわけじゃなくて、ジワジワという感じだから、売れるまでが大変みたいですね。

島津:演歌の人は皆さんそうなんですけど、お酒を召し上がるスナックとか居酒屋さんとか、お住まいになっているふつうのお宅に行って、座敷に何人か集まっていただいて歌わせていただくというのもよくありました。皆さんそういう時代が十何年とあると思います。

林:天童よしみさんにここに出ていただいたときも、売れなくていったんは歌手をあきらめたとおっしゃってましたけど、皆さんご苦労なさってるんですね。

島津:私は苦労という苦労はしてないんですけど。

>>【後編/紅白で「糸」を歌った島津亜矢 中島みゆきさんとの“糸”をたぐり寄せたい 林真理子が聞く】へ続く

(構成/本誌・松岡かすみ、編集協力/一木俊雄)

週刊朝日  2020年2月7日号より抜粋