「多剤服用」でうつや認知症の副作用も…それでも減薬が難しいワケ (5/5) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「多剤服用」でうつや認知症の副作用も…それでも減薬が難しいワケ

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鈴木裕也週刊朝日
適正に服用すれば効く薬でも、飲みすぎると危険な場合がある (※写真はイメージ) (c)朝日新聞社

適正に服用すれば効く薬でも、飲みすぎると危険な場合がある (※写真はイメージ) (c)朝日新聞社

同一の薬局で1ヶ月に調剤された薬剤種類数 (週刊朝日2020年1月24号より)

同一の薬局で1ヶ月に調剤された薬剤種類数 (週刊朝日2020年1月24号より)

高齢者で特に慎重な投与を要する薬物 (週刊朝日2020年1月24号より)

高齢者で特に慎重な投与を要する薬物 (週刊朝日2020年1月24号より)

 このプロジェクトを監修した医師は、「医療法人至高会たかせクリニック」の高瀬義昌理事長。認知症治療の権威でもあり、厚労省のガイドラインが公表される何年も前から多剤服用の有害反応について研究を続けていた。

「多剤服用の副作用により認知機能が低下する患者は多くいます。患者のQOLを向上させるためにも医薬品の適正使用は重要です。しかし、これは薬を使わなくていいということではありません。薬は、正しく使えば病気の予防やQOLの向上に役立ちます。ただ、同じ年齢、同じ体重の患者さんに同じ向精神薬を同じ量処方しても効き方は同じではありません。かかりつけ医やかかりつけ薬剤師に、薬の量と数について相談してみてください。自己判断で中止しないことが何より大切です」

 高齢者で特に慎重な投与を要する薬物を上に示した。あてはまる薬を数多く飲んでいる場合は、かかりつけの薬剤師に相談したり、かかりつけの医師に「お薬手帳」のチェックをしてもらったりしたらどうか。(本誌・鈴木裕也)

【高齢者で特に慎重な投与を要する薬物】
抗精神病薬、睡眠薬、抗うつ剤、抗パーキンソン病薬、ステロイド、抗血栓薬、強心薬、高血圧治療薬、制吐薬、緩下薬、経口糖尿病治療薬、過活動膀胱治療薬、抗炎症薬、消化性潰瘍治療薬
*服用中の薬は、必要があって処方されているものなので、決して自己判断で中止しないこと。必ず医師・薬剤師と相談してください。
参考資料:日本老年医学会「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」

週刊朝日  2020年1月24日号


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