「彼ら自身は、以前と同じようなスタンスなのかもしれませんが、どうしても彼らは今も『被害者』のように見えてしまうところがあります。自虐ネタに対して、手放しで笑いづらい部分も残る。例えば、草なぎくんあたりが地上波のドラマに本格復帰して、他に代えがたい魅力を印象づけられればいいのでは、と思います」

 地上波が“解禁”されたことで、2020年は新しい地図の3人を地上波で目にする機会がグッと増えてくるのだろうか。

「今回の特番への連続出演がきっかけになって、『次はウチでも!』と声をかけやすい前例になったことは確かですが、いきなり急速に増えたりはしないと思います」

 と芸能評論家の三杉武さんはみる。

「テレビ局側がジャニーズ事務所に所属するタレントとの共演は避けたほうがいいのでは、と“忖度”する状況は続いています。特番などで、出演がかぶらないよううまく起用する、という流れになるのではないでしょうか」

 少しずつだが、歩み続ける新しい地図。元SMAP5人の奇跡の「再会」に期待する向きもあるが……。三杉さんは言う。

「中居くんがどう出るかでしょうね。本人たっての希望があれば、あるいは」

 2020年、新しい地図は広がるか。(本誌・太田サトル)

週刊朝日  2020年1月24日号