――27年演じていらっしゃると共演者が亡くなられるなど、新たなキャストを迎えることもありました。

 こればかりは長く続く作品で避けられないことなので、気持を切り替えるようにしています。新キャストがどなたになっても、忍術学園はウェルカムです。言葉にせずとも、みんなわかっていることですね。

――平日夕方10分間の放送ですが、どんなスケジュールで録っているんですか?

 ほぼ隔週、決まった曜日に、5時間ぐらいで6話分を録っています。一週分プラス一話になるので、連続ものも通して収録できます。最近は乱・きり・しんがバラバラに出ているお話もあるので、たまに休憩していて驚かれます。「え、出番無いの?」って(笑)。

――高山さんといえば、「名探偵コナン」の江戸川コナンでも有名です。乱太郎は遠いキャラクターというお話でしたが、コナンはいかがですか?

 ほとんど〝自分の地〟な感じです(笑)。

――乱太郎とコナン君は設定が近いですよね。めがねをかけていて、学校の1年生で。

 乱太郎は10歳で、コナンは実際は高校生ですが現在は7歳の姿なので、同じ一学年と言ってもかなり違うんですけどね(笑)。それぞれ別の魅力があるので、演じる上で大変さは全くないし、演じ分けの苦労も全くありません。

――アニメシリーズは続いていくということで、ファンも期待しています。

 ありがとうございます。応援してくださっている皆さんも、すごくドキドキしていたみたいですね。「アニメ終わっちゃうんですか」と聞かれても、私が「続きますよ!」とも言えず心苦しかったのですが、本当に嬉しいことです。

――アニメの今後への意気込みは?

 これまでの積み重ねを大切にして、むしろ変わらないようにしたいですね。楽しい、おもしろいだけではなく、子供たちの胸に良い何かを残せるような作品にしていきたいです。

――視聴者に何を楽しみに待っていてほしいですか?

 いつまでも変わらないギャグと、友情や忍術のアレコレをお届けしたいですね。お子さんたちには素直に楽しんでいただき、大人の皆さんにもちょっと気を抜きたい、リラックスしたいときに見ていただきたいと思います。ご家族が一緒に見て笑って楽しめる作品にして参りますので、これからもよろしくお願いします。

(本誌・緒方麦)

※週刊朝日オンライン限定記事