「ラインは、感情をダイレクトに伝えるメッセージツール。苦手意識を克服し、コツを押さえれば、駆け引き上手になれます。踏み込んでいえば、シニアの恋活・婚活に不可欠なツールともいえます」

 なぜなら、入力できる文字数が1万字と長く、ショートメールとは異なり、微妙な感情のニュアンスを文章にして送ることができるからだ。

 文章がうまい、下手の前に、男女別にやりがちな失敗がある。まずは、NGポイントを避けてみよう。

【男性】
×堅苦しい敬語を使う
×内容が用件だけ。箇条書きにする
×文章を「以上」でしめる
「シニア男性は文面がビジネスライクになることが多いですが、女性に“この人から嫌われているかも”という印象を与えてしまいます」(立花さん)
×目の前にいるのにラインで伝える
「口に出して伝えればいいのに、わざわざ送ってしまう。これは、恋愛がらみのことを言葉に出して言わないラブレター世代の特徴かもしれませんが、女性には嫌がられます」(同)

【女性】
×女性は奥ゆかしいのがいいと、受け身に徹する
「シニアはラブレター世代。恋心は秘めるものという認識があります。また、男性が誘い、女性は受けるという文脈から脱出できない。大人なのだから、いいと思った人に、自分から積極性を発揮しなくては、恋には結び付かないと感じます」(同)
×絵文字がないなど文面がそっけない
 シニアの婚活も、見た目がよく資産がある男性に人気が集中する。
「そういう男性と恋人関係になる女性は、文面がかわいいです」(同)

 読んだのに返信しない、いわゆる「既読スルー」の可否などラインの作法がわからないという人もいるだろう。次は、よくある疑問に答えよう。

Q.返信のタイミングは?
A.ラインは「すぐに返信しなくては」というプレッシャーがあるが、あまり気にせずに、自分のペースで関係を進めるといいという。「返信がストレスになりそうな人は、先に『私はケータイをあまり見ないので、返信が遅いかもしれません』と伝えておくといいでしょう」(同)

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