※写真はイメージです
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シニア婚に成功する女性は絵文字使いが上手。男性は返信が速く、文面が紳士的だ (週刊朝日2019年6月28日号より)
シニア婚に成功する女性は絵文字使いが上手。男性は返信が速く、文面が紳士的だ (週刊朝日2019年6月28日号より)

 今や、シニア時代は“第二の青春”とも言われている。この時期を楽しく過ごすには、自分を大切に思ってくれている人の存在が不可欠。SNSはそういう相手を見つける絶好のツールだ。ただ、便利な半面、傷ついたり傷つけられたりというリスクもある。SNSごとに変わる空気感やルールを踏まえ、“攻め”と“守り”の両面から活用し、人生を充実させてはいかがだろうか。

【こんなやりとりがシニア婚に成功する?上手なLINEの例がこちら】

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 妻と死別した東京在住のノボルさん(62歳、仮名)は、現在、50歳の女性と遠距離恋愛中だ。きっかけは、SNSのInstagram(インスタグラム、以下インスタ)。

 インスタは、身近な写真などを撮影して投稿するSNSで、登山や旅など同好の士とつながりやすいのが特徴。匿名で登録できる気軽さもある。ノボルさんは、旅が趣味だったので、「秘湯」などと画像検索しては、自分の感性に合う写真を投稿している人をチェックしていた。

 インスタには、「いいね!」という、気に入った写真にハートマークを押す機能があり、ノボルさんは、ある人の写真がアップされるたびに「いいね!」を押していた。そのうちに、相手からも「いいね!」を押されるようになった。インスタは、写真の投稿にコメントを入れる機能もあり、ノボルさんとその人はお互いにコメントを入れ合う状態が3年続いた。

 あるとき、地方在住のその人の東京出張に合わせて食事をすることになった。会ってびっくり。ノボルさんは投稿内容から勝手に相手を男性だと思っていたが、実は50歳のバツイチのキャリアウーマンだった。

「彼女から知的なコメントがよかったと言われました」

 二人は恋人関係になり、遠距離恋愛を楽しんでいる。

「まさかこの年で、一回り年下の女性と男女の関係になるとは思いませんでした」とノボルさんは語る。

 タブレットユーザーが多かったシニア世代だが、ここ数年でスマートフォンの所有率が伸びている。「NTTドコモ モバイル社会研究所」の調査によると、60代のスマホの所有率は、2015年の33%から17年には45%、18年は56%になった。スマホなら、インスタに限らずFacebook(フェイスブック、以下FB)やLINE(ライン)などのSNSを手軽に楽しむことができ、交友関係が広がっていく。そうする中で、ノボルさんのように恋人ができることもあるのだ。

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