元恋人や気になる相手に対し、「友達」申請しても、相手が承認しなければ友達にはなれない。シニア世代は相手から断られる恐怖感が強いが、フォローなら相手の承認が要らないので、一方的にできる。ここが利点でもある。

 一方で、リスクもある。気を付けるべきポイントを紹介する前に、地雷を踏んでしまったケースを紹介しよう。

 千葉県の62歳の女性は、夫との生活に不満を抱えていた。友人がFBでかつての彼氏と不倫をしていることを知り、自分も旧姓で登録した。元彼を名前で検索し、自らフォロー。するとその日のうちに、元彼から「ずっとあなたを忘れられなかった。見つけてくれてうれしい」というメッセージが届いた。自分も同様の内容を送り、翌週に会って食事をすることに。お酒も進み、その日のうちに恋愛関係になった。このときに、女性は相手を信頼し、住んでいる場所や、携帯の番号を相手に伝えてしまう。

 最初は月に1回のペースで、デートを楽しんでいた。しかし、半年が経過すると、男性に独占欲が生まれ、体が目当てということも伝わってきて、女性は冷めてしまった。だが、男性は家族に関係をバラすなど、女性を脅すようなことを言い始めた。女性は別れたいが、不倫の“家族バレ”が怖く、仕方なく男女関係に応じているという。

 この女性に限らず、遊び人と関係を持った結果、性感染症になり、配偶者に浮気がバレて、離婚したケースも少なくない。元恋人=信頼できると思わないほうがいいのかもしれない。

 このようなリスクを避け、自分に合った相手を見極めるコツをまとめた。

▼親しくなる前に投稿はよくチェック
 FBは、写真と文章の組み合わせで、情報を投稿する。その内容は、自分の感性に合うかの試金石になる。相手の投稿をよく読むことが、ストーカー気質の見定めにもなる。少しでも「この人はちょっと怖いかもしれない」と思ったら近づかないほうがいい。

「内容に差別、他者への批判がないか、よく見たほうがいいでしょう」(同)

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