「オープナー」は日本に合わない? 思わぬ弊害とは? (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「オープナー」は日本に合わない? 思わぬ弊害とは?

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春日哲也週刊朝日
日本ハムの金子(C)朝日新聞社

日本ハムの金子(C)朝日新聞社

DeNAの国吉(C)朝日新聞社

DeNAの国吉(C)朝日新聞社

 本来リリーフ起用される投手が先発登板し、短いイニングを投げた後に本来の先発投手がロングリリーフとして継投する「オープナー」。昨季、大リーグのレイズが55試合で採用して話題となった。

 今年から日本でも日本ハム、DeNAが導入したが、なかなか結果が伴わない。

 日本ハムは今季、加藤貴之と金子弌大のコンビで計6イニング前後を投げるパターンが多い。3イニング前後と相手打者の目が慣れたところで、継投する策は理にかなっているように見える。だが、投手出身の球団首脳は問題点をこう指摘する。

「先発と中継ぎではマウンドに立った時の感覚が全然違うんですよ。例えば、先発しかやってこなかった人間が、中継ぎで投げるとリズムが変わります。登板するまでの気持ちの整え方も変わってきます。首脳陣も交代の見極めが難しいのではないでしょうか。三回まで先発投手が完ぺきに抑えて交代したら、相手からすれば投手が変わってくれてラッキーと感じることは少なからずあると思います。投手交代は試合の流れを変えるリスクもあります」

 この発言で思い起こしたのが4月6日の西武戦(東京ドーム)だった。先発の加藤は2回2安打無失点に抑えたが、三回から救援した金子は先制点を奪われるなど一挙5失点。制球が定まらずに集中打を浴び、2回を投げただけで降板した。その後も救援陣が勢いに乗った西武打線に打ち込まれ、日本ハムは計16失点と大敗を喫した。

 昨年までオリックスのエースを務めた金子は先発ローテーションに定着した2010年以降、救援での登板が数えるほどしかない。今季は6試合の登板中、先発が3試合で救援が3試合という内訳になっている。登板までの調整法には、いろいろ神経を使うだろう。

 一方、DeNAは4月21日の広島戦(マツダスタジアム)にオープナーを敢行。救援要員の国吉佑樹が登板し、一回に5安打4失点と打ち込まれて降板した。今季最速161キロの右腕だったが、この試合は直球の大半が140キロ台だった。


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