経済では昨年12月に世界的な株安となり、景気の先行きは不透明だ。1月には景気拡大の長さが6年2カ月と戦後最長になる見通しだが、庶民は恩恵を感じていない。10月に消費税が8%から10%に増税されるため、「個人消費が落ち込み、景気の減速は避けられない」(大手証券アナリスト)との声もある。

 政府はキャッシュレス決済をした買い物客へのポイント還元など、あの手この手の「ばらまき策」を検討。日本銀行も異例の金融緩和を続けるが、アベノミクスの問題点がはっきりする年になりそうだ。

 来年に東京五輪を控え、都心の開発は今後も続く。

 渋谷駅前には47階建ての高層ビル「渋谷スクランブルスクエア」が秋に登場する。渋谷ヒカリエや渋谷ストリームとともに新名所になる。12月には東京都港区に虎ノ門ヒルズ・ビジネスタワーも完成する予定。臨海部と都心を結ぶBRT(バス高速輸送システム)のターミナルもできる。埼玉県飯能市では、童話ムーミンの物語が体験できる「ムーミンバレーパーク」が3月16日に開園する。

 世界フィギュアスケート選手権大会が3月18~24日にさいたまスーパーアリーナで開かれる。男子は羽生結弦や宇野昌磨、女子は紀平梨花らの活躍が期待される。

 サッカーの女子ワールドカップ(W杯)は、フランスで6月7日から始まる。前回準優勝の日本代表(なでしこジャパン)は、前々回のように再び王者になれるか。

 ラグビーのW杯は初めての日本開催。9月20日に開幕し、日本代表は初の8強入りを目指す。

 プロ野球では、巨人に原辰徳監督が復帰。広島から丸佳浩外野手を獲得した大型補強の成果が問われる。

 東京五輪に向け、代表選手の絞り込みが本格化する。マラソンの選考会となる「マラソングランドチャンピオンシップ」は、9月15日に東京五輪とほぼ同じコースで実施される。

 芸能でも東京五輪の話題は外せない。6日にスタートしたNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」。日本の五輪の歴史に名を刻んだ2人の男が主人公で、中村勘九郎と阿部サダヲがW主演。脚本は宮藤官九郎だ。

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