老後の幸せは「家事」にあり? おちぶれ老人にならないために! (2/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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老後の幸せは「家事」にあり? おちぶれ老人にならないために!

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赤根千鶴子週刊朝日#シニア
大江英樹さん(本人提供)

大江英樹さん(本人提供)

黒岩典子さん(撮影/写真部・片山菜緒子)

黒岩典子さん(撮影/写真部・片山菜緒子)

「配偶者に寄りかかって生きないこと。これは老後の人生の、幸せの基本です」

 黒岩典子さん(58)は50代前半で勤め先をやめ、製菓学校に2年通ったあと和菓子店をオープンした。前職はなんとアメリカの有名化粧品ブランドのPRマネージャーだ。黒岩さんは49歳のときに、夫を白血病で亡くした。

「その後、夫がいなくなってしまったショックと仕事のストレスはたまっていく一方でした。体は低体温、頭は円形脱毛症になり、自分は一体どうなっていくのだろうと不安だらけ。これからはたった一人で生きていかなくてはならないのに」

 そこで黒岩さんは52歳で会社をやめる決心をする。

「今までの仕事とはまったく別のことをしようと思いました。そして少ない選択肢の中から、“昔から好きだったこと”=お菓子づくりを選んだのです」

 退社後、黒岩さんはマクロビオティックの勉強を始め、53歳からは2年間、昼間は都内の和菓子店でアルバイト、夜は製菓学校に通った。

 そして自分の和菓子店の場所探しを始めたのは55歳のときだ。自転車でさまざまな場所を巡り、ようやく現在の物件にめぐりあった。

「和菓子屋を営むには中を改装しないといけなかったので、結構かかりました。予算は650万円だったのですが、ちょっとオーバーしてしまいました」

 店は56歳のときにオープン。血糖値を上げないように、砂糖を使わずアガベシロップで和菓子を作る。また卵、乳製品、小麦粉、添加物は一切不使用。いまや黒岩さんの店には、全国からオーダーが入る。

「私の場合、会社員時代に貯金をしていたこと、また夫の死後、兄に株式の運用を習ったことがかなり助けになりました。第二の人生でやりたいことを始めるには、やはりある程度の資金を貯めておかないと、行動を起こしづらいと思います。50歳を過ぎてビジネスを始めるということは、確かに勇気がいることです。でも人生の後半戦こそ充実しなければ、生きてきた甲斐がないと思います」


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