50代の男性は「地元では昔から有名な人でしたけど、まさかあそこまで酷いとは。なんであんな人を(選挙で)当選させてしまったんだろう」と後悔していた。

 昔からの地元住民が集まる居酒屋の女性店員はこう明かす。

「国会で『1500億円を1500円』と言い間違えた直後から、来客したお客さん皆、笑いのネタにされています。注文するたびに『1500円』と言っていました。桜田さん自体も、あの発言をする前から、桜田さんは地元の祭りに来た時は、余計な失言をしないように気にしてか以前より短くしていましたね」

 柏市内の柏の葉キャンパス駅から徒歩10分ほどの場所にある桜田大臣の2回建ての自宅にはわざわざ矢印付きの看板(写真)があり、「衆議院 議員 さくらだよしたか 自宅」と記されていた。

 近くには自身が設立した会社「桜田建設」と選挙事務所もあることもあってか、結構な広さだった。

 近所に住む30代男性はこう話す。

「大豪邸ですが、当人はあまり見る機会はないですね。あまりこちらにおられないのでは」

 また、別の近所の住民は、“桜田ハウス”の思い出を語る。

「もうだいぶ前ですが、家のそばにダチョウやヤギやウサギを飼っていました。確か動物たちと触れ合えるようにしていたはずです。地元では有名な場所でした。選挙対策の人気どりだったかもしれませんが、子供には人気の場所でした」

 桜田大臣のホームページには、いかに貧しい生活の中、大工のアルバイトで稼いで学費を稼ぎ勉学を重ね、建設会社を起業して、成功を手に入れたかを漫画で紹介してある。これについても60代のタクシー運転手は苦々しい顔で話す。

「私はもとからよく思っていません。この辺はもともと、ゴルフ場や農地が広がっていました。農地がどんどん潰されて道路やら住宅に変わっていった。桜田さんの会社は、そういう開発の波にうまく乗っかっていって儲けたはず。そのやり方がよくなかったようで、桜田さんを知る人たちには、快く思っていない人が多いですよ」

 大臣になっても地元での評判はガタ落ち。その上、国会でも首が寒くなる一方だ。(本誌・大塚淳史、田中将介)

※週刊朝日オンライン限定記事