2004年に脳梗塞(こうそく)で倒れてから14年。ミスター・プロ野球こと長嶋茂雄氏(82)が黄疸(おうだん)などの症状が出たことにより、緊急入院し、病状が危ぶまれている。
ミスターの緊急入院を最初に報じたのは、8月9日発売の「女性セブン」(23・30日号)で、その後、「週刊ポスト」「週刊新潮」なども報じている。
報道によると、肌や目が黄色くなる黄疸の症状がみられ、胆石もできているという。
「過度な心配は必要ない」と話すのは、板橋中央総合病院消化器病センターの多賀谷信美医師だ。
「黄疸は、ビリルビンという色素が増加し、体や目の白い部分が黄色くなります。かゆみを伴いますが、すぐに命の危険になるものではありません。胆石はできた場所によって治療法は異なりますが、胆管に石が詰まれば“胆管炎”で発熱するといった炎症の恐れもあります。ただ、胆管に石がある状態であれば、内視鏡治療のみで取り除くことができ、大きな手術の必要はない。胆のうがんの可能性もありますが、頻度は高くありません。もちろん、放っておけば危険ですが、長嶋さんは入院していますから、過度に心配することはないでしょう。病院で画像診断をすることで、治療法がわかりますから」
8月8日、ミスターから、終身名誉監督を務める読売巨人軍を通じてファンを一安心させるコメントも入ってきた。
「大変ご心配をお掛けしました。おかげさまで回復しています。いまは静養に努めながら、昼は高校野球、夜は巨人戦をテレビ観戦しています」
ミスターの出身地である千葉県佐倉市の市長であり、親交があるという蕨和雄氏も8月23日の会見で、「胆石が見つかり、黄疸になってしまったが、今は治って食欲も出て、回復に向かっていると聞いている」と明かした。
入院しているとの報道を受けてお見舞いの手紙を送ると、長嶋氏の関係者を通じて連絡があったという。「野球教室にできる限り出席したい。再デビューを果たしたい」と長嶋氏は話しているといい、11月10日に開催予定の少年野球教室に参加の意向を示したという。
長嶋家と親交がある知人はこう話す。