元祖アイドルの太田幸司と投げ合った元記者が語る甲子園の名勝負 (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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元祖アイドルの太田幸司と投げ合った元記者が語る甲子園の名勝負

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週刊朝日#甲子園

トークイベントで語る井上明さん(撮影/小原雄輝・写真部)

トークイベントで語る井上明さん(撮影/小原雄輝・写真部)

太田幸司投手と投げ合った延長18回の決勝の思い出を語る井上明さん(撮影/小原雄輝・写真部)

太田幸司投手と投げ合った延長18回の決勝の思い出を語る井上明さん(撮影/小原雄輝・写真部)

『全国高等学校野球選手権大会100回史』刊行を記念した「夏の甲子園 名勝負・名選手」写真展で9日、1969年の第51回大会で全国制覇を果たした松山商のエースで、元朝日新聞記者の井上明さん(67)が2日連続のトークイベント1日目を行った。

 写真展の会場は東京・ミッドタウンのフジフイルムスクエア(港区赤坂9丁目)。井上さんは、決勝で三沢(青森)との「延長18回」を投げ抜いた。0対0で決勝初の引き分け再試合となった投手戦の相手、甘いマスクで「甲子園アイドル」になった三沢のエース太田幸司さんのパネル写真(縦60センチ×横90センチ)の前で語り始める。

【写真】太田幸司投手と投げ合った延長18回の決勝の思い出を語る井上さん

「甲子園の開会式のとき、三沢高校の太田投手を仲間3、4人で見に行ったんです。今のように事前に大きく報道されることはありませんでしたが、2年生のときから甲子園に出ていた太田投手は有名だった。実際に見た瞬間、『負けた』と思いましたね。『顔では勝てない』と(笑)」

 写真展では、決勝のマウンド上で井上さんが投げ終わった後、「さあ、来い」とばかりに野手のように構えている作品もある。

「ピッチャーは9人目の野手です。本当にいい投手はフィールディングもいい。松坂大輔投手もそうですが、横浜高校などもよく鍛えられていて、バント処理などの守備もうまいピッチャーが多いですよね」

 大きなパネル写真なので、井上さんがにっこり笑っているのがはっきり分かる。会心のボールで三振でも奪ったのだろうか。

「実は狙いと違ったところにボールが行ってしまったんです。それなのに相手が打てず、『あれ?』っていう感じの苦笑いなんです」

 松山商は延長15回と16回の満塁のピンチをしのぎ、引き分けに持ち込んだ。延長15回では、ピッチャーの横を襲う強烈なゴロに井上さんが飛びつき、グラブに当てている。そのボールを樋野和寿遊撃手が拾い上げ、すぐさまバックホーム。絶体絶命のピンチを切り抜けた。そのときキャッチャーの大森光生さんと三塁走者が交錯している写真もある。捕球してホームを踏めばアウトのフォースプレーのはずだが、タッチしているようだ。



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