その成果として今回発表されたのが“楽器を使った演奏”の予防効果だ。健常者の認知障害を抑制する効果として、評価の高いグレードAと判定された。

 その他にも、抗酸化作用のあるサプリメント(商品名:フェルガード)が、認知症予備軍から認知症への進行抑制の可能性があり得る(グレードC)と判定された。今後も運動やダンス療法などのさまざまな予防法で、検証が続けられていく。

 認知症の情報は巷にあふれている。科学的に実証された予防法が増えれば、“確実な”予防に一歩近づくはずだ。

(文・井艸恵美)