明治大学非常勤講師で現代思想学者の、『隣の嵐くん』の著者、関修さんは、2人の相性についてこう語る。

「タッキーにとっては、毎年恒例の舞台ですから、築き上げてきた『型』のようなものがある。そこに、三宅くんの持つ、華やかでいじりのうまい空気が加わって、いい相性という印象を受けます」

 ジャニーズの新しい方向性への指針になる可能性を関さんは指摘する。

「2人が組む話題性は、ジャニーズファンとは異なる層にアピールできます。若いグループは、それぞれのグループの活動に集中したほうがいいですが、嵐よりも上の世代は、グループ内でのスタイルと違った活動で一般受けを狙い、刺激をそれぞれのグループに持ち帰る。そんな模索の時期に入ってきたのではないか。今後も、このようなコラボレーションは増えていくと思われます」

「逆転ラバーズ」は、V6とも活動休止中のタッキー&翼ともまた違った雰囲気。軽快なダンスナンバーで、この夏の話題を集めそうだ。(本誌・太田サトル)

週刊朝日 2018年6月1日号