丸山茂樹 東京オリンピックのゴルフ競技に「なんだかなぁ」
連載「マルちゃんのぎりぎりフェアウエー」
ゴルフの「JOC認定オリンピック強化指定選手」が発表された東京オリンピック。しかし、丸山茂樹氏はその試合形式に不満を漏らす。
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自宅のあるアメリカのロサンゼルスに戻りました。例年通り、3月下旬までこちらで過ごす予定です。さすがに暖かくて、日中の気温が25度になる日もあります。
慢性の亜脱臼に苦しんでる左手親指に負担が少ないよう、ベースボールグリップに取り組んでます。続けて何球も打つと負担はあるんですけど、とりあえずはショートアイアンで1日100球ぐらい打ってます。
日本では2020年の東京オリンピックへ向けて、18年の「JOC認定オリンピック強化指定選手」が発表されました。男女別に設けられた選考基準を満たし、申請があった中から、男女の上位8人ずつが選出されたんです。男子は、松山英樹、小平智、宮里優作、今平周吾、時松隆光、片山晋呉、片岡大育(だいすけ)、宮本勝昌。女子は鈴木愛、畑岡奈紗、川岸史果、上田桃子、笠りつ子、成田美寿々、比嘉真美子、菊地絵理香という顔ぶれです。
これらの選手は来年3月31日まで、国立スポーツ科学センターとナショナルトレーニングセンターの施設を利用でき、メディカルチェックや栄養チェック、心理チェックなどを受けられます。
早いもので東京オリンピックまで2年となりました。僕はリオデジャネイロ大会に続いて日本代表のヘッドコーチを務めますが、前回と同じで試合形式が個人戦になっちゃったんで、なんともやりようがない感じです。聞かれたことにどう答えていくか、ぐらいですね。
前回は世界のトップ選手に辞退者が続出しましたけど、今回は日本での開催だし、選ばれた人はみんな来ると思いますよ。イベントとしては大成功するでしょうけど、個人戦っていうのがね。団体戦じゃないと、「オリンピック」って感じじゃないですよね。まさに普段のツアーの1試合みたいで。なんだかなあ、と思っちゃいます。
